宝塚歌劇団星組公演「ロミオとジュリエット」の話

 

星組ロミオとジュリエット

3月7日15:30公演をライブ配信で観劇しました。

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見終わってから余韻の中から抜け出せず

ツイートたくさんしても抜け出せず

この想いの丈を全部言葉として残そうと思い立ち

ブログに綴ろうと思います。

 

 

何を文章化したいのかというと

星組ロミジュリの解釈、見え方、表現力の高さ

について。

 

その中で何を綴りたいかというと

 

 

 

(全部書きたい事綴れるのか不安しかない)

 

長くなりますが、良ければお付き合いください。

(上の目次?の読みたいとこ押して貰えればそこに飛べるので部分部分だけでも読んでくだされば嬉しいです)

 

 

 

 

①圧倒的な礼真琴、舞空瞳

 

全編通して、この2人は最強だなと。

この2人はお互いコンビになる為に生まれてきたなって思う。

「運命の2人」が宝塚を通して出会った感じ。

きっと、どんな関係性であれ前世も来世も出会いそうだなと思わせる2人だなって舞台に立つ2人を見て思った。

 

 

礼さん演じるロミオは、純粋無垢で恋に恋してる、でも多分ものすごく頑固で頑固だからこそここまで純粋に生きてこられたんだろうなと見ていて感じた。

ただ、環境が特殊なだけで、ロミオ単体で見るとロミオってすごく普通の男の子なのよね。

 

普通を演じる事って1番難しいことだと私は思っていて、上手くない人が演じるとわざとらしく計算高く見えてしまう。

 

それを、全く違和感なく、礼真琴さんってこういう人なんじゃないの?って見てる人を思わせるくらい自然体でお芝居していて、この人はわかる人にしか分からないレベルの高い芝居してるなって思って鳥肌が立った。

 

舞空さん演じるジュリエットは、まだ恋した事がないお話の恋に憧れる女の子

ここまでお話に恋焦がれるってことはきっとこれまで両親を見てきて、あまり良い思い出がないのかもしれないと感じた。

それでも純粋に伸びやかに育ったのは乳母のお陰なのかな〜って。

 

常にオーバーリアクションに見えるけど、

多分オーバーなくらいが16歳らしくて可愛い。

しかもそのオーバーリアクションな感じに違和感も不快感も与えずそこさえも可愛く見えるっていうのが舞空さんの凄いところ。

しかもロミオよりちょっとガツガツな感じがまた更に恐れを知らない16歳らしくて、舞空さん自身まだ10代なんじゃない…???と思わせる16歳ならではのガツガツ感と愛らしさをこれまた違和感と不快感を与えずに演じきってるのに脱帽しました。

 

 

 

そんな凄い役者さんが演じるロミオとジュリエットが出会ってしまったら、そりゃすげぇやばいに決まってる。

何もかも通り越して「可愛い!!!!」って感情しか出てこないくらい。

 

 

日本語がそろそろまとまらなくなってきたので、星組、トップコンビのロミオとジュリエットは最高でした……

 

 

 

 

②純粋さ優しさ故に黒く染まってしまった瀬央ティボ

 

 

こんっっなに感情が、見ている側に流れてくるティボルトは初めて、、、

 

「俺の正義感は大人たちによってねじ曲げられた」

「本当の俺じゃない」

「復讐の手先になんかなりたくなかった」

「気持ちを押し殺してきた」

この辺りがすごい心に響いてきて、

ここ聞いていて、あ、この物語の中で1番純粋で優しい人はティボルトなんだなって。

 

1番純粋で優しいからこそ、大人達によって

黒く染まってしまったんだろうな〜って。

 

従姉妹だから、とジュリエットを諦めたくて

そしてきっと最初はジュリエットへの気持ちを信じたくなくて、あんなに色男になったんだろうなぁと思って切ない気持ちになった。

 

ここからは私の想像する、違う世界線のお話。

きっと、違う世界線ならロミオ、マキュ、ベンボ、ティボって仲良くなってただろうなって。

きっとその世界でもティボルトはジュリエットが好きだろうな。

皆きっと応援してくれるんだと思う。

でもきっと知らず知らずの内にロミオとジュリエットは出会って、恋に落ちて。

またティボルトはジュリエットと結ばれず、

敵も味方もない世界なら、きっとティボルトは切ないながらも2人を応援して、祝福してしまうんだろうなぁ…(とか考えていたら脳内でOfficial髭男dismの「Pretender」が流れてきて、歌詞が沁みて沁みて泣けてきた)

 

とか想像して泣いてしまうくらい優しく切ないティボルトだった。

こんなティボルト初めて出会った……

 

 

 

③天華マキュのロミオへ対する兄弟のような想い

 

これは完全に観劇した時感じたものなので

色んな感じ方があって当たり前なので

私なりの解釈です。

 

 

マキュはきっと、ロミオを兄弟の様に大切にしてたし、大好きだったし信頼してた。

そして、誰よりもロミオを心配してたんだろうなって。

女遊びも、恋人も好きな人も作らないロミオが心配で、だからキャピュレット家の仮面舞踏会に誘ったんだろうなぁって。

多分、ジュリエットとの事、話していたらマーキューシオは怒りながらも最後は応援してくれたんだろうな。

 

いつだって、何があってもきっと相談し合ったりバカ話してきただろうに。

 

でも、噂で「ロミオとジュリエットが結婚した」って聞いてしまって、でも、それでもロミオの口から話してくれるのを待っていたんだろうな。

話さず素通りされたの、すごく悲しかったんだろうな。

 

怒っていたのは「話してくれなかった」事に対してなんだろうなぁ。

だから死の間際「ジュリエットを愛し抜け」って言ったんだろうなぁ。

 

ロミオは、優しい人達に囲まれて育ったのが垣間見えた瞬間でした…

 

 

 

有紗さん乳母の大きな愛

 

 

有紗さんの乳母は本当に愛おしい。

愛おしくて愛おしくて抱き締めたい。

ぎゅーって。

 

きっと、何よりも誰よりもジュリエットを愛してる人。

ジュリエットが真っ直ぐ純粋に育ってきたのはきっと、ばあやのお陰。

ばあやがたくさんたくさん愛を注いでくれたんだろうなと見ていて感じた。

ばあやがいなかったらジュリエットは両親の悪い影響を受けて、心がねじ曲がっていただろうな。

 

ジュリエットの幸せをただただ切に願っていて。

願っているからこそ、「パリスと結婚なさい」とジュリエットからしたら嫌な、悲しい事も言う。

でも愛故に。

でも、幸せを願っているからこそロミオとの事を誰よりも応援して、手助けしてくれる。

 

ジュリエットを大切に想っていてくれる人がいてくれて良かったと見終わってとても思った。

 

この優しくて強くて逞しい乳母は有紗さんの演技力の賜だわ、、、涙なしでは見れない、、、

 

ジュリエットは若さ故にロミオしか見えていないが故に乳母の愛も優しさも半分くらいしか理解してなくて、だからこそ切なくなる。

 

 

 

⑤愛月さんの死

 

 

何から書けば良いのかわからないな…

とてもとても凄くて、言葉にならない。

 

視界に入ってくる度にぞわぞわしたし、

死を生むことでそれが死にとって生命になる感じがあって、人間は死ぬ為に生きてるのかなぁなんて思った。

 

全編通して、死は大きくも小さくもない存在感が変わらずずっとあって、それって死と生はずっと隣り合わせで、いつ生きるか、死ぬかなんて誰にも分からないってことなのかなって。

 

 

歌もセリフもない、ダンスだけの表現でここまで考えさせるなんて、なんて恐ろしい表現力なのかしら…

かっこいい役ではなく、ダンスのみの役で見る人全てを虜にする愛月ひかるさん恐ろしや…

 

そしてなんでB日程は通し映像化しないのかしら…(何度でも言う)

 

 

 

⑥ラストの解釈

 

 

本編ラストの解釈です。

あれって、見てる側からしたら全部見てるので

ジュリエットが死んだと勘違いして、薬を飲んで自害したロミオと、目を覚ました時ロミオが死んだ事に気付いて、後を追う様に死んだジュリエット」ですが、

 

よく考えたら神父様はそこを見ていない、知らない訳で。

そうなると

ジュリエットが目を覚まして再会して2人は、生きている限り結ばれることはないと悟り、天国という名の遠くへ旅立った

に見えてるのかなって。

 

でも神父様がそう解釈したからこそ、キャピュレット家とモンタギュー家は和解できたんだろうな。

ロミオとジュリエットは、大人達の犠牲になって死んでしまったけれど、彼らの死は和解できたという点において少なからずマイナスにはならないんじゃないかな。

彼らは明るい未来を、未来に生きる人たちのために作ったんだなぁ。

と私は解釈しているので、少なからず私にとってはロミオとジュリエットはバッドエンドではないかなって。

(そして、あの場でばあやが泣いているのを見る限り、計画の話を神父様から聞いていたのかな…そう考えると切ないな…)

 

 

 

 

⑦フィナーレのデュエダン

 

 

圧巻でした…

もはや目で追えない…

配信なのに目で追えないって何…???

デュエットなの…???

人間ってあの速さで揃うんですね

 

首席コンビあな恐ろしや…

レベルが高すぎて、

これから宝塚見たいなって言う人に

1番最初に星組はやめておきなって言ってしまいそう

 

星組のダンス力、演技力、表現力のレベルは

最高級に高すぎて、基準が無意識のうちに高くなってしまう…

 

いつか生で見てみたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

4000字近く書いてしまいました…

飛ばし飛ばしでも全然構いません…

全部読んでくださった方には土下座したいです。

 

 

 

こんなに長々と書いて、何が言いたいって

星組が最強」

って話なんですよ。

 

あまり多く観劇していないのでこんな事大きな声では言えないけれど、星組

「新世代宝塚」

ってイメージ。

 

これからもっと色んな組の公演を見て、もっと宝塚沼を深めて行きたいと思います。

 

拙い文章を読んで下さりありがとうございました。

そして、宝塚のファンの方とお話できたら嬉しいなぁと思っているので、みつ (@Oharu___14) | Twitter

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